スタートアップ企業の創業メンバーが語る「こんな社長についていきたい」20のリスト① ビジョン・戦略の可視化編

2025.02.18
スタートアップ企業の創業メンバーが語る「こんな社長についていきたい」20のリスト① ビジョン・戦略の可視化編

株式会社イノヴィスタ・代表の岩﨑です。

皆さんの会社で、こんな課題を感じたことはありませんか?

・幹部社員が育たず、経営層が忙殺されている
・会社のビジョンを示しても、社員がピンときていない・動いてくれない
・ 決断を下すたびに、社員の反発や不満が生まれてしまう

もし一つでも当てはまるなら、社員から「この社長についていきたい!」と思われる経営者の共通点 を知ることで、組織づくりのヒントが得られるかもしれません。

今回は、東京都内のスタートアップ企業に勤める山田さん(仮名) に、「こんな社長についていきたい」というテーマでお話を伺いました。山田さんは創業期からスタートアップ企業に在籍し、現在はグループ長としてマネジメントを担当。現場の最前線で見てきた「経営者のリアルな理想像」 を語っていただきました。

社員が自発的に動き、組織が成長する経営者には共通点があります。

① ビジョン・戦略の可視化
② 決断力・実行力
③ 組織マネジメント
④ 人材育成
⑤ コミュニケーション

これらを5回に分けてお届けしますので、興味のあるテーマからぜひご覧ください。
まず今回は、経営者にとって最も重要な「ビジョン・戦略の可視化編」をお届けします。

1.会社の方向性を明確に示す

月間、四半期など、定期的にビジョン・戦略・結果を可視化して共有してくれる社長がいると、社員は安心して働けます。

私自身、目の前のことに必死で、小手先の改善策ばかり行っていたこともありますが、「なぜこの事業をやるのか・我々のミッション、ビジョンは何か・ミッション、ビジョンを実現するために何をやるべきか」を、定期的に社長が全社向けに自分の言葉で伝えてくれたことで、原点に立ち返ることができました。

また、長期的な目標が示されていると、「自分が何をしたら組織全体の成長に繋がるか?」を個々が考えるようになりますし、「私も成長したい」という意欲も湧いてきます。

2.数字の見える化

事業計画や予実管理をオープンにしていると、社員の信頼感が高まります。会社の業績や財務状況が明確に伝えられることで、社員は自分の仕事が会社に貢献しているのかを実感できます。また、経費や設備投資についても、方針をあらかじめ説明されていれば「なぜこのコストカットが必要なのか」「どこに優先的に投資すべきか」といった理解が深まります。

ただ、社長目線の数字と社員が見ている数字は、大抵の場合違います。部署・役職によって重要な数字が異なるので、社長目線の数字をいきなり説明されても、社員はなかなか理解できません。

私は、数字の意味や定義を“言語化”されていると、理解しやすいなと感じます。例えば、「先月の売上は新商品の影響が大きい」「代理店手数料を除いた金額が、当社の売上である」などです。

また、全体の数字に加えて、各部署に関連する数字の説明があると、より理解が深まり、自分のやるべきことは何か?を考えやすくなります。社員の立場に立って数字を共有してくれる社長のもとでは、経営に対する信頼感が増し、数字への関心も高まると思います。

3.業界への深い知見

市場動向を的確に分析でき、競合他社の動きを把握している社長は、的確な判断ができると思います。業界の知識を深く持っていることで、会社の戦略がより現実的で実行可能なものになり、社員も自信を持って業務に取り組めます。


当てはまる項目はいくつありましたか?

ビジョンや戦略について、社員と共通認識を持つには“言語化”が重要です。言語化されると「伝えたつもり」から脱却し、社員が自分ごととして考え、行動する組織に進化します。

“言語化”を1人で行うのは難しいものです。人に問いかけられる、深掘りされることで明確になります。「会社の方向性を示しているつもりでも、社員がピンときていないかも…」と感じた方は、組織づくりコーチングプログラム で、ビジョンや戦略の言語化を行い、社員が主体的に行動できる組織をつくりましょう。

次回は「決断力・実行力編」をお届けします。

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