コーチングでビジョンが明確に。想いを言語化して広がるビジネスの可能性

事例
2024.11.18
コーチングでビジョンが明確に。想いを言語化して広がるビジネスの可能性

店舗の空き時間を有効活用したいオーナーと、間借りできる開業場所を探している人をマッチングさせる サービス『スマシェア』。サービスの創業者である勝俣俊哉様に、イノヴィスタのコーチングを受けることにしたきっかけや、コーチングを受けた後の変化などについてお話を伺いました。

勝俣様が手がけていらっしゃる事業内容を教えてください。

私は個人事業主として『ロイスカフェ』という飲食店を経営しながら、他の店舗のプロデュースやコンサルティングも行っています。最近では『スマシェア』というサービスも立ち上げました。

「スマシェア」は、起業を考えている人が、既存の店舗の空き時間を使えるマッチングサービスです。起業したくても何から始めれば良いか分からない、いきなり店舗を持つのはハードルが高いという方に、現役の経営者がアドバイスをしながら、チャレンジできる環境を提供しています。

宇都宮で10店舗、鹿沼・西那須に1店舗ずつが加盟しており、ゆくゆくは栃木県全域に展開したいと考えています。栃木県が行っている『Digital Hub(デジタルハブ)』でプロジェクト化されており、 「新事業創造プログラム」にも採択されたので、栃木県のバックアップも受けて進めています。

―コーチングを受ける前に感じていた課題はありますか?

個人事業主なので、全ての意思決定を自分で行っているのですが、判断に迷うことが多く、スピード感もないのが課題でした。もちろん最終的な決断は自分で行いますが、それが本当に正しいのかと不安になることもありました。

特にコンサルティング業やプロデュース業の場合は、お客様視点での優先順位、メリット・デメリットを踏まえて判断しなければならず、素早い決断が求められる場面も多いです。ただ、それも1人で壁打ちをしなければならないので、判断に時間がかかっているな、スピード感がないな、と課題に感じていました。

―そもそも、コーチングを受けようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

コロナ禍もあり、今後の選択肢を考える中で、自分の考えを整理したり確認したりできる「壁打ち」の相手が必要だと感じていました。外部コンサルを依頼することも考えましたが、コストがかかりますし、自分も同じような仕事をしているので他社に依頼する必要もないと思っていました。

コーチングについてはあまり知識がなかったのですが、以前からお付き合いがある岩﨑さんがイノヴィスタを立ち上げたと聞いて、興味を持ち始めました。周りに岩﨑さんのコーチングを受けた知人もいて、「すごくいいよ」と勧められることが多く、良いタイミングなのかなと思い、思い切って受けてみることに決めました。

―イノヴィスタでコーチングを受けることに決めた理由を教えてください。

岩﨑さんの人柄です。もともと知り合いで信頼感は持っていましたし、フィーリングが合うなと思っていました。とても話しやすくて、相手のことを否定せずに受け入れてくれるんですよね。その上で、いいものはいい、ダメなものはダメとはっきりと示してくれる。これは簡単そうに見えてなかなかできないことだと思います。ビジネスに関する経験や知識も豊富ですし、それ以上に、接しやすくコミュニケーションが取りやすいところに惹かれました。

―初めてコーチングを受けたときの感想を教えてください。

本格的にコーチングを始める前に30分の無料モニターを受けて、そこで初めて「コーチングってこういうことか」というのが腑に落ちました。「最近どうですか?」「今仕事で何を課題に感じていますか?」など聞かれたことに答えただけなのですが、こちらの話を聞いてくれるので、話しながら自分の想いが明確になるのを実感して、すごく心が軽くなったのを覚えています。

日常的に周りの人と仕事の話はしますが、どちらかというとポジティブな話題だけで、悩みや課題を相談することはありませんでした。コーチングではそういう悩みも全て話せましたし、それに対してどうしていくかを考えることができました。

自分が思っていることを言語化させることの重要性も知りました。例えば、身近な人でも、助けてもらったら毎回「ありがとう」を言わないと相手に伝わらないんだなとか。たった30分のセッションで、自分の中で変化や気付きがあったので、これはもう本格的にやろうと決めました。

―無料モニターの後、実際にコーチングが始まってからは、どのような変化がありましたか。

やりたいことを言語化出来るようになり、周りの人に自分のやりたいことが伝わりやすくなったと感じています。それまでは、自分の頭の中にやりたいことはあるが、それが何なのか、なぜやるのかを説明できませんでした。

言語化したことで伝えやすくなり、共感してくれる人が増えました。若い世代も集まってきています。若者はSNSやマーケティングが得意な人が多いので、新しい情報や視点を得られるのは非常に大きな収穫です。おかげでこちらの選択肢も増え、事業展開を進める上で視野が一気に広がりました。

また、スピード感も圧倒的に速くなりました。やりたいこと・ミッション・ビジョンが言語化されて、ギュッと集約されたからだと思います。今まではあれこれ手を伸ばしていましたが、今は本当に必要なことだけに集中できるようになりました。

―印象に残るセッションがあれば教えてください。

3回目のセッションが印象的でした。ビジョンを言語化している最中、オートクラインが起きて突然泣いてしまったのです。

セッション中に、「こんなことを実現したい」と次々に言葉にしていくうちに、「変化」と「進化」という言葉が急に出てきたのです。それが、今まで自分が本当に求めていたものだと気付いた瞬間、わっと鳥肌が立って涙が自然に流れていました。岩﨑さんもパラクラインを起こして、一緒に泣いてくれました。本当に忘れられない体験です。

ービジョンが明確になって、事業の見え方は変わりましたか?

もう、全然違います。違う会社かと思うくらいです。

やりたいことは元々決まっていたのですが、なぜやりたいのか、どんな状態を目指しているのかを言語化出来ず、自分自身にも説明できない状態でした。なので、何から着手すればいいか分からず、行動も手探りになっていたんですよね。

ところが、ビジョンを言語化したら「もう自分にはこれしかない!」「これが自分の本当にやりたいことだ」と言えるようになって一気に火がつきました。もちろんずっと火はついているのですが、今までとは全然炎の量が違います。

―今後、事業をどのように展開していきたいですか?

コーチングで明確になったビジョンの通り、「はたらく」の新しい定義をつくることです。ビジョンは「働く」ではなく、あえてひらがなの「はたらく」にしました。無理やり動かされて働くのではなく、自らの心のままに動く「はたらき方」を実現させたいです。

スマシェアの掲げるビジョンはスマシェアだけでのものではなく、社会全体に広げていきたいビジョンです。それぞれが「はたらく」を自分なりに定義するのが当たり前、という世界を作っていきたいですね。

―イノヴィスタのコーチングをどのような人におすすめしたいですか?

経営者は全員受けた方がいいです。普段気付けていない潜在意識を引き出して気付かせてくれる体験はなかなかできないので、受ける価値は大いにあると思います。

また、今回コーチングを受けてみて、私もコーチの資格を取りたい思いました。スマシェアの事業にも活かせますし、誰かの壁打ち相手を出来るようになりたいです。

事業紹介

事業内容:起業・開業にチャレンジしたい人と時間やスペースを貸したい人をマッチングサービス
URL:https://sma-share.com/

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