地方×可能性×革新。
地域社会を発展を考える働き方。

対談
2023.12.02
地方×可能性×革新。<br>地域社会を発展を考える働き方。

株式会社Revisionの代表取締役 山川様との対談インタビュー。今回は開始して間もないということで、普段私たちが行っているヒアリングの模様を一部抜粋してお届けします。栃木県で事業を営む理由を深掘りしながら、山川様の仕事における価値観や掲げているビジョンについて再認識を促しています。

岩﨑

山川様はなぜ栃木県にこだわって事業をされているのでしょうか?山川様のご年齢と事業内容を見ると、東京で事業をするという選択肢もあったかと思います。

山川様

栃木にこだわる理由の1つとして、「地元の人の自己責任」というのがあります。私はよく県外の友人を栃木に招いて観光案内みたいなことをすることがあるのですが、友人からは「栃木ってすごい良いところだね。」と言っていただくことが多いです。例えば自然が豊かなところとか、自分たちでは当たり前に思っていたことでも、周りに言われて初めてそれが魅力だと気づくことがあります。いかに県民たちが自分たちを誇れていないかは、都道府県の魅力度ランキングを見るとわかります。県や企業は町おこしに動いていますが、最終的には栃木の人たちみんなで街を良くしていく必要があると思ってます。栃木のみんなが「自分ごと」できる街になってほしいという想いから、栃木を拠点にすることにしました。

また、都内で事業をやる必要性がないというのもあります。PCと通信環境さえあればどこでもできる業態ですし、地方にいても都内の会社と同等以上のクオリティが出せれば問題ないと思ってます。現に今の仕事の半分以上が都内からの依頼になっているので、なおさら都内に出る理由はなくなっています。

岩﨑

栃木県での事業は雇用面でもメリットがあるかと思いますが、どのようにお考えでしょうか?

山川様

雇用でいうと、栃木県はUターン率が低いのが特徴です。都内への憧れで出ていく人が多い一方で、こちらにはスター企業のような上場企業が少なく、地方に戻らなくなっているといます。そんな中で栃木を「帰ってこられる場所」として、都内で力をつけた人が地方で実力を存分に発揮できる環境を用意する必要があると思います。 コロナ禍で地方に戻ってきた人が増えたそうですが、雇用にはつながっていないようです。栃木に転居してきたものの、仕事は在宅ワークで今の仕事をするケースが多く、地方にいる人が地方で仕事していない状況になっています。 私たちとしては、そんな人たちの受け皿として、都内で活躍してきた質の高い人たちの雇用をしていきたいと考えています。その人たちが自分たちの力を地元に還元できる環境を提供することで、当社としては質の高い人材を確保できますし、Uターン・Iターンで稼げる人をつくる形で社会貢献につながると思います。 これはやっていきながら気づいたことではあるんですけどね。

伯川

栃木県が都内への通勤圏内ということも影響があるのでしょうか?

山川様

あると思います。私の父も東京まで新幹線で毎日通っていましたし、通える範囲だからこそ難しい部分はあるでしょうね。

だいぶ未来の話になりますけど、今テスラで「ハイパーループ」という構想が進んでいるそうです。真空管の中をカプセルで走行するリニアの進化版のような仕組みらしいんですが、もしこれが宇都宮ー東京間にできると移動時間10分程度になるそうです。そうなるとより都内に通えてしまいます。一方で、移動時間が少なくなれば地方の土地の価値は上がっていくでしょうし、東京に住む必要もなくなるのでメリットもあると思います。このようにインフラが進化すると世の中も大きく変わっていくでしょうし、不動産価値も変化すると思います。

現実的なのは自動運転だと思いますけど、自動運転ができるようになれば移動中もPC作業ができますし、駅近のようなインフラにすがる状態は徐々になくなっていくかもしれません。そうなると都内にも行きやすくなりますし、地方の価値も上がると思います。今でも地元に戻って何かやりたいと考えている人はいて、特に40代の方は自分を見つめ直す時期の方が多い印象です。20代の時はがむしゃらに、30代で自分の力を発揮するようになって、そして一通り何か成し遂げた後、「本当にこのままでいいのか?」稼ぐことがゴールじゃなくなってくるのが40代だと思います。当社にいる40代のマネージャー陣は一度自分で何かチャレンジをして何かしらの成果を出した後で、自分でやれることの限界を感じて、周りの人に託すためにうちに入ってきてくれている方々です。
自分たちが今できることをどのように活かしていくか、自分の力をどこに還元していくかと考えた時に、地元が候補に加わってほしいです。地元に対する誇りのようなものが増していけば、「地元に還元したい」という気持ちも生まれてくるだろうと思います。

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