生産性は「心理的安全性」から生まれる|組織を変える1on1の力

1on1
2025.07.16
生産性は「心理的安全性」から生まれる|組織を変える1on1の力

📋 この記事でわかること

  • Googleの大規模調査が証明した「チームの生産性を左右する最重要要素」
  • 心理的安全性を育てるツールとしての1on1の具体的な役割
  • 「1on1がいらない組織」を目指すとはどういうことか

リーダーとしてチームを率いる方は、部下育成についてこんな壁にぶつかっていませんか?

「会議で意見を求めても、若手から手があがらない…」
「部下が本音で話すのを恐れている気がする…」
「メンバーが指示待ちで、主体的に動いてくれない…」

どんなに優秀な人材がいても、どんなに立派な戦略を描いても、「安心して声を上げられない組織」では、その力は発揮されず、離職率の高さや、イノベーションの停滞に繋がってしまいます。

成果を出す組織に共通する”見えない力”

Googleが「成果を出すチームの条件」を突き止めるために行った大規模調査「プロジェクト・アリストテレス」をご存知でしょうか。この調査で、チームの生産性を左右する最も重要な要素と結論づけられたのが、「心理的安全性」です。

これは、「間違っても大丈夫」「どんな意見も尊重される」とメンバー一人ひとりが感じられる雰囲気のこと。

メンバーが安心して発言し、チャレンジできる場があるからこそ、チームの創造性や生産性は最大化されるのです。

 

成果を出すチームの条件、あなたの組織は当てはまりますか?

 

現実には、心理的安全性があると胸を張って言える組織は、そう多くありません。

上下関係が強い文化の組織や、成果を求めすぎる環境だと、知らず知らずのうちに「失敗が許されない」「本音を言いにくい」といった空気を作ってしまっているケースがほとんどです。

本音で会話されてない様子を見て、「もっとコミュニケーションを取れ」と指示する幹部やマネージャーもいますが、それだけでは不十分です。

重要なのは『対話の質』。その質を高め、心理的安全性を育てていく最初の一歩として有効なのが「1on1」なのです。

1on1は”土壌を耕す”時間

 

1on1とは、上司と部下が定期的に1対1で対話をする場のこと。1on1は、単なる業務報告の時間ではありません。部下のキャリアや成長、日々の業務で感じている課題やコンディションなど、中長期的な視点で本人のために使う意図的な時間です。

相手の話にじっくり耳を傾けたり、価値観を尊重したりすることで、信頼関係の土台=心理的安全性が少しずつ育まれていきます。特に、日頃あまり話せていない関係性の中では、”対話の形式”に頼ることが、むしろ良い「きっかけ」になります。

1on1を繰り返す中で、「この人には本音を話しても大丈夫だ」と感じられるようになり、組織の空気もゆっくりと変わっていきます。

 

参考:innovista 公式ブログ 「1on1ミーティングの効果と活用法|部下の成長を促す実践ガイド」」

 

目指すのは、「1on1がいらなくなる組織」

最終的には、心理的安全性が組織の文化として根づいていれば、あえて「1on1」を設けなくても、日常の会話や雑談の中で自然な対話が生まれていきます。でも、それは一朝一夕ではできません。

だからこそ、まずは1on1という“形式”から始めてみること。そしてその対話を通じて、「聴く」「信頼する」「ともに考える」関係性の質を、少しずつ育てていくことが大切なのです。

心理的安全性が根づくチームを一緒につくりませんか?

私たちInnovistaでは、「部下が本音を話してくれない」「マネジメントがうまくいかない」と悩む経営者・管理職の方へ、心理的安全性を高める1on1の実践研修や、リーダーのあり方を見直すためのエグゼクティブコーチング、組織開発の支援を行っています。心理的安全性は、もはや“やさしさ”ではなく“成果”のために必要な文化です。
あなたのチームにもきっと、声にならない想いや、まだ眠っている力があるはずです。

その可能性を信じて、関係性から組織を変えていきませんか?

まずは無料の個別相談で、貴社の課題をお聞かせください。無料で個別相談をする1on1 スキル習得講座を見る


よくある質問(FAQ)

Q. Googleのプロジェクト・アリストテレスとはどんな研究ですか?

A. Googleが2012〜2016年にかけて180チームを対象に行った「最高のチームの条件」を探る研究です。結果として、メンバーのスキルや個人の優秀さよりも「心理的安全性」がチームのパフォーマンスを最も左右する要因だったことが明らかになりました。

Q. 心理的安全性と「馴れ合い」「甘い職場」は何が違いますか?

A. 馴れ合いは「責任感がなく何でも許し合う」状態ですが、心理的安全性は「責任感を持ちながら、安心して発言・挑戦できる」状態です。プレッシャーのある仕事でも、心理的安全性は高く保つことができます。

Q. 1on1は心理的安全性の向上にどう役立ちますか?

A. 1on1は「この人には本音を話せる」という個別の信頼関係を築く場です。日常の会議では話しにくいことも1on1なら言えるようになり、その積み重ねがチーム全体の心理的安全性の向上に波及していきます。

岩崎 崇

この記事を書いた人

岩崎 崇(Takashi Iwasaki)

株式会社innovista 代表取締役|エグゼクティブコーチ(CBL認定アソシエイトコーチ)|MBA(経営学修士)|B-Brainインストラクター

大学卒業後、環境衛生事業のH社に入社し現場・営業職を経験 36歳で代表取締役社長に就任後、独立し「はやき風株式会社」を創設・11期連続増収増益を達成。その後H社の取締役副社長として復帰しCEO・COOの両役を担う中で、次世代経営者育成・管理型組織の限界を痛感。MBA取得を経て「経営者と組織をサポートする」ことを決意し、innovistaを創設。1on1・組織改革コーチングを通じて多くの企業の組織開発を支援している。

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