指示待ちスタッフが自ら動き出す。エグゼクティグコーチングがもたらした変化とは

2024.09.07

株式会社EDENは、栃木県で3人制プロバスケットボールチーム運営・バスケットボールスクール運営・脱毛サロン経営という異色の組み合わせで、多角的に事業を展開しています。代表取締役社長の春山歩夢様に、イノヴィスタのコーチングを受けて起こった変化などについてお話を伺いました。

春山様が会社を経営されることになったきっかけや、事業内容を教えてください。

もともと地元で一緒にバスケットボールをやっていた仲間2人と一緒に始めた会社です。2人とも本気でプロ選手になるために頑張っていたので、プロになるなら自分の会社でやってほしいと思い、彼らと共同で会社を立ち上げました。

現在の主な事業内容は、3人制のプロバスケットボールチーム「EDEN.EXE」の運営と脱毛サロンの経営です。また、プロの選手が子どもたちにバスケットボールを指導するバスケ塾の運営もしています。

脱毛サロンを経営しようと思ったのはなぜでしょうか。

バスケットボール選手はタンクトップのユニフォームを着るので肌を露出することが多く、ムダ毛を気にする人が多いです。テーピングを巻くときにも邪魔になりますし、剥がすときにも痛いという声もよく聞いていました。そこで、選手たちのケアのために脱毛機械を購入したのが一番最初です。

当初は選手向けのサービスでしたが、どうせならプロモーションも兼ねて一般のお客様にも提供しようという話になり、脱毛サロンをスタートしました。

企業のビジョンやミッションを教えてください。

一番の目標は、バスケットボールのプロチームで日本一を目指すことです。それと同時に、プロの選手の試合を見た人々に夢を与えたいとも思っています。子どもたちにバスケットボールを指導しているのも、その目標を実現させる取り組みの一環です。普段、試合会場でしか会えないプロの選手から教えてもらうことで、子どもたちに他のスクールにはない特別感を味わってもらえればと考えています。

コーチングを受けようと思ったのは、どのようなことがきっかけですか？

株式会社モルティーの藤岡さんに紹介されたのがきっかけです。仕事でいろいろな悩みを抱えており、誰かに相談したいと思っていました。そんなときに藤岡さんから、コーチングを受けて悩みが解決された、会社の状況がよくなったという話を聞き、積極的に勧めていただいたので受けてみることにしました。

コーチングを受けるまで、どのような悩みを抱えていたのでしょうか？

ひとつは、スタッフが常に指示待ち状態だったことです。例えば、消耗品がなくなっているのが分かっていても、買ってよいかを自分で判断できずにそのまま放置しているような状況でした。「言うまでもないことまで指示しなければいけないのか」という、もやもやした気持ちをずっと抱いていました。

もうひとつは、会社自体の目標設定が曖昧だったことです。自分の頭の中では漠然としたイメージを描いていたものの、例えば3年後、5年後にどうなっていたいのか、明確な目標が決まっていませんでした。イメージをうまく言語化できていなかったので、スタッフにも将来の目標が伝わらず、彼らもどう動いてよいか分からなかったのではないかと思います。

初めてコーチングを受けてみた印象はいかがでしたか？

岩﨑さんとは別の機会にお会いしていたことがあり、第一印象から頼れそうな方だなと思っていました。ですから、コーチングに入る前のカウンセリングを受けたときも、不安を感じることはなかったですね。カウンセリングの時点で、そのとき私がスタッフに対して抱いている感情などにも気付いてくれました。

コーチングを受けた後、どのような変化がありましたか？

スタッフが、自ら考えて動いてくれるようになりました。実は、2回目のコーチングが終わった頃、テナントで入っているビルのオーナーが変わることになったのです。それをきっかけに、電力会社などとの契約を結び直さなければなりませんでした。

今までなら私がスタッフに投げかけてから誰が担当するのかを決めたり、私自身で諸々の手続きをやるところですが、気付いたらスタッフが手続きを進めてくれていたのです。短期間でこれほど変化があるのかと思い、感動したことを覚えています。

スクール業においては、選手として練習する日と、子どもたちの指導に専念する日をしっかり分けるようになりました。以前は、仕事の合間にも時間があれば練習しており、どっちつかずの中途半端な状態になっていました。それが、選手たち本人で一週間のスケジュールを決め、練習日以外は指導やスクール業務に専念するようになりました。

短期間で激変したのですね。春山さんご自身の行動にはどのような変化がありましたか？

初回のコーチングを受けてすぐ、週一度の定期的なミーティングを開くようになりました。それまでは何か問題が起きたときにスタッフを呼んで話をしていたのですが、コーチングを受けてみて、スタッフと常にコミュニケーションをとることが必要だと気付いたのです。ミーティングでは、設定した目標に対してどう動けばよいかを考えてもらったり、スタッフにも自分の考えを伝えてもらったりしています。

ほかには、サロンの責任者を任せていたスタッフに“店長”という役職名を渡しました。予約サイトにも店長として名前を出したので、「ここは自分の店舗なんだ」という自覚や責任感を持つようになったと思います。

コーチングを受けてみてよかったと思いますか？

はい。本当によかったと思っています。スタッフが変化しただけでなく、将来の目標を言語化できるようにもなり、自分の中で軸になるものが明確になりました。会社全体が大きく変わったなと実感しています。コーチの岩﨑さんからも、短期間でこれほど変化があったのはすごいといわれたほどです。

会社としての今後の事業展望を教えてください。

今後は、自分たちのチームをバスケットボール界のアイドル的存在にしたいと思っています。少し前までは、「プロスポーツ選手＝スポーツが上手な人」という感覚だったんですが、試合を見に来るファンの中には、推しの選手を応援しに来る人も多く、アイドル活動に近いのではないかと気付いたからです。

プロ選手になるだけあって目立ちたがりの選手が多く、自分の方針はすんなり受け入れられました。選手たちには、芸能人のアイドルの神対応と呼ばれる行動、ファンサービスを学んでほしいと伝えています。

新たな事業として、女子チームを作る構想もあります。同じようにアイドル的な立ち位置になるようなチーム作りをして、知名度を上げていくのが目標です。

春山さんご自身の目標はありますか？

私自身はバスケットボール一択というより、会社経営に興味があるので、会社としても個人のビジネスとしても、いろいろなことに挑戦したいと思っています。

今考えているのは、新規事業を立ち上げて、それを任せる社長を10人作ることです。

ゼロから起業するのは難しくても、こちらで事業を用意して社長をやってもらう形ならできるのではないかと思います。1年に一つ事業を作って、社長をどんどん増やしていきたいですね。

イノヴィスタのコーチングをどんな人におすすめしたいと思いますか？

「仕事で悩みがある」「相談できる人が周りにいない」という人は、悩むことに時間をかけるより、何も考えずにコーチングを受けてみてほしいです。コーチングを受けることで、自分と向き合う時間を作れますし、一人では分からなかった気付きも得られます。

私も岩﨑さんに悩みを全部吐き出したことで気持ちが楽になりましたし、会社やスタッフも激変しました。何かを本気で変えたいと思っている人は、すぐにでも相談してみることをおすすめします。