指示待ちスタッフが自ら動き出す。エグゼクティグコーチングがもたらした変化とは
組織変革のカギは「経営者の変化」。エステサロン経営者がコーチングで掴んだもの
「すべての女性がお客様」「お悩みに応える施術だけでなく、お客様を笑顔にしたい」をコンセプトとしている、株式会社モルティー。代表取締役の藤岡由起子様に、イノヴィスタのエグゼクティブ・コーチングについてお話を伺いました。
藤岡様の経営する会社について教えてください。
エステサロン経営の難しさを変えたいという想いから、同じような悩みを持つ経営者のパイオニアとなるために設立した会社です。
現在はエステサロン4店舗を経営しています。その他、ECサイト運営、化粧品の卸・製造、エステ部門のコンサルティングも行っています。楽天市場での『通販モルティー』では、おかげさまでオリジナルコスメが累計47万個を突破しました。
どのようなきっかけでエステサロン経営に至ったのでしょうか。
エステサロンや化粧品メーカーを経て、26歳で起業しました。
エステには、「売りつけられる」「買わされる」という悪い印象があるのがずっと気がかりでした。女性なら誰でも「キレイになりたい」と思っているのに、そんなイメージのせいでなかなか行くことができない…。だったら、自分が行きたくなるサロンをつくろう!と思い立ったのが起業のキッカケです。
すべての女性が通えないと意味がないから、気軽に楽しくいつでも行ける場所でありたい。でも、悩みが解決して、必ずいつか卒業するところであってほしい。そんな思いで新しいスタイルのエステサロン「Molti」を作り、現在に至ります。
企業のビジョンやミッションについて教えてください。
お客様に笑顔になっていただくこと、楽しんでいただくことを大事にしています。お客様が笑顔になるお店を理想としているので、エステサロンとしては珍しい“指名制”を禁止し、“全員で”接客する方針をとっています。
また、“制服”も原則禁止しています。入社したばかりのスタッフが希望すれば一旦貸与しますが、他の先輩が私服なので、制服を着るだけで新人感が出てしまう。すると、自然と制服を着なくなります。会社から強制するのではなく、スタッフ自身の意思を尊重しています。
南青山にあるレストラン『カシータ』を目指そう、とスタッフとは話しています。『カシータ』は、料理の味はもちろん、サービスの質の高さで知られるレストランです。
従業員一人ひとりが最上のおもてなしをすることで、お客様に心からリラックスしていただける空間を提供しています。そうした心くばりには、お客様一人ひとりを大切にする姿勢が込められています。
私たちがカシータを目指す最大の理由は、このようなお客様本位のおもてなしの心こそ、エステ業界にこそ必要不可欠だと考えているからです。エステの世界では、お客様に過剰なサービスを強要したり、商品を無理に売りつけるような風潮がまだ残っています。しかし私たちは、そうした古い発想から決別し、お客様一人ひとりの個性やニーズに寄り添ったサービスを提供したいのです。
カシータのようなおもてなしの心を体現することで、お客様にリラックスして心から喜んでいただけるお店づくりを目指しています。
コーチングに関心を持ったのはどんなきっかけですか?
私は元々、「自分一人では能力に限界がある」と考えていて、私という人間を導いてくれる誰かが必要だと思っていました。起業した時から、自分の限界を越えるために専門家の頭脳を借りるべきと思い、コンサルティングの先生についてもらっていました。
海外ドラマでは経営者向けのコーチが出てくるので、『コーチング』という言葉自体は知っていました。
最初はどんな先生についていたのでしょうか?
起業した当初は、お茶の先生や美容系の先生にコンサルティングを依頼していました。ただ、時間が経つにつれて、先生方と自分の考えにズレが生じ始めたことと、物理的にお会いする時間が取れなくなってしまったことが重なり、距離を置く結果になりました。
イノヴィスタのコーチングを知ったのはどんなきっかけですか?
当初のコンサルタントに違和感を持ち始めた頃、イノヴィスタ代表の岩﨑さんとゴルフにご一緒する機会がありました。岩﨑さんとは栃木ニュービジネス協議会を通じて、もともと顔見知りではありました。
ラウンド中に話が弾み、考えが的確で共感できたところ、MBAを取得していることから、求めていた先生像にピッタリだと感じ、その場で頼み込んでお願いしました。あまりに理想通りだったので、他社との比較の必要性は感じませんでしたね。
導入の決め手はありますか?
岩﨑さんの人柄です。ビジネスに対する考えに共感できたところも大きかったです。また、MBAを取得し、経済に関する高度な専門知識を修得しているので、このような稀少な方が近くにいるならお願いするべきだと思いました。
今までの先生との違いは感じますか?
自分で自分にコミットしている、確かな感覚があります。イノヴィスタのコーチングを経験してみて、今までの先生は“アドバイザー”だったな、と感じますね。たくさんのアドバイスはいただきましたが、聞くだけ聞いて実行していないことも多かったなと思います。
気づきを得られるのも、今までの先生との違いです。コーチングのセッションで、自分で喋りながら自分で気づくことが出来る。自分で言葉に出してしまっているので、「言ってしまったからコミットしなくては!」という気持ちになります。
気づきが行動に繋がった結果、新規事業が初月から120万円アップしました。目に見える実績があると、自信にもなりますね。
すごい成果ですね。売上以外にも変化はありましたか?
経営者仲間からは、「雰囲気がよくなったね」と言われるようになりました。今までは自分の事業目線でしか発話していませんでしたが、今は相手を思って発言できるようになったと思います。「お願いがあるんだけど」と相談されたら、「何でも聞くよ!」と返すようになりましたね。
聞く姿勢はとても大事だと実感しています。スタッフに対して、今まではアドバイスしたり指示することが多かったですが、今ではスタッフの話を聞くことを最優先にしています。
「何でも聞くよ!教えて教えて!」のトーンで接するようになったことで、以前よりもスタッフがはつらつと働いてくれるようになったのは嬉しい変化です。
最後に、イノヴィスタのコーチングをどんな人におすすめしたいですか?
すべての経営者におすすめしたいです。極端なことを言うと、岩﨑さんを一社に一人採用した方がいい!(笑)。
イノヴィスタのコーチングを受けることで、経営者自身が自分らしさに気づき、掲げた目標にコミットし、その結果組織が活性化すると思います。『社長が変われば組織は変わる』ということに、もっと多くの経営者に気づいてほしいと思っています。
会社紹介
株式会社モルティー
代表取締役:藤岡由起子
事業内容:サロン運営/通販サイト運営/化粧品販売/コンサルティング業
URL:https://www.e-molti.jp/